
中国語で難しいのは、発音では「声調」、そして文法では「補語」である
と言われています。補語は動詞、形容詞の後ろに置かれ、補足的な表現をす
際に使われます。大きく結果補語、方向補語、可能補語、様態補語、程度補
語、数量補語の6つに分かれますが、これらの補語を理解し使えるようになる
ことで、中国語の表現の幅がグッと広がります。
例えば、動詞“看”(カン)だけだと「見る」という意味ですが、動詞の後
ろに結果補語の“完”(終わる)を加えて“看完”とすると、「見終わる」と
いう意味になります。補語を使うことにより、見てどうなるのかまでを表す
ことができます。
本書では、各種補語の用法をなるべくわかりやすく簡潔にまとめ、丸ごと
覚えてそのまま使える実用的な用例をふんだんに用意しました。赤シート付
きで補語の部分を集中的に学習できるようになっています。また、リスニン
グ練習にもなるディクテーションの練習問題や、作文力を高める並べ替えの
語順問題など、大量のインプット練習によって、補語に対する理解と応用力
が大幅に向上するにちがいありません。
ぜひ、本書で補語の難関を乗り越え、自然な中国語を身に付けていただき
たいと思います。
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『中国語文法 補語完全マスター』
著者 李軼倫
赤シート・音声CD1枚付き
本体価格 2,000+税