F社のY氏もいっしょに、リンゴ酒で有名なザクセンハウゼンで事前の情報交換と打ち合わせをしようということになりました。
メールでは、やりとりをしていても、まったくの初対面、顔も知らない方々です。
打ち合わせの当日、3人ともまったく別々に行動しているということで、まずF社のY氏とSバーン(という電車)に接続するメッセ会場の出口のインフォメーションの前で18:30に待ち合わせ。
しかし、待ち合わせの時間を過ぎてもY氏は現れません。
携帯に電話をすると「待っています」とのこと。
待ち合わせの場所を間違ったにちがいありません。
「Sバーンに降りるエスカレーターの上」、
「改札口の間にあるインフォメーションの前」、
「6号館から8号館に行く途中にある」、
「人が大勢歩いているからその波について行けば間違わない」
・・・言葉をつくして説明しましたが、なかなかY氏はたどりつきません。
「もう一度6号館に戻ります」
「もう一度戻ります」
・・・若いY氏は健気に待ち合わせの場所にたどりつく努力を繰り返します。
しかし何度試みても約束の場所にたどり着けない。
私のナビゲーションが悪いのか、Y氏はまるで悪夢の不条理の世界に迷い込んだようです。
Y氏いわく、
「周りの人に聞いても、Sバーンに行く途中のインフォメーションはここしかありません」
「でも私はインフォメーションにいます。私にはあなたが見えません」
・・・押し問答を繰り返した挙句、
ついに「ではSバーンのプラットフォームの一番進行方向側で」ということになりましたが、
プラットフォームにつくと中央駅行きの電車が入ってきました。
あわてて携帯で「中央駅の一番進行方向のところで会いましょう」といって飛び乗り、中央駅で待っている
と、ようやく携帯を手に汗をかきかきやってきたY氏にめぐり合えたのでした。
(Yさん、ナビゲーションがまずくてゴメンナサイ!)
こんどはY氏とともに、B社のふたりを、待ち合わせの場所であるカイザー大通りからフランクフルト中央駅に入ってすぐ左にある観光案内所の前で待ちました。
しかし、20分すぎてもふたりは現れない!
おかしいと直感したY氏は携帯を取り出すとA氏にかけてなにやらごそごそ。
A氏とK氏は別のインフォメーションで待っていたらしい。
信じられない! またしても、待ち合わせ場所で会えなかった!
自分にとってあたりまえのことは、他人にとっては当たり前だと思うな、というのが今回得た教訓でした。
でも、最終的にはちゃんとザクセンハウゼンの酒場にたどりつき、
あまりおいしくないリンゴ酒を飲み、おいしい食べ物にはありつけました。
もちろん、情報交換もばっちり。
無事、報告会を終えたのでした!
次回につづく
(おまけ)

ザクセンハウゼンで情報交換をしながら食べたソーセージとリンゴ酒

ブリティッシュカウンシルで行われた報告会の様子

アーレンホフホテル到着の夜、夕食を食べた雰囲気のあるドイツ料理のレストラン

サラダだけでおなかが一杯に。パンとオリーブオイルがシンプルだけどおいしい。