
色鮮やかだけれど、何ともレトロなイラストの絵本と思ったら、出版されたのが1932年でした。昭和7年……、五・一五事件が起きた年ですよ!

ダニー少年はお母さんのお誕生日に何をプレゼントしようかと悩んだあげく、探しに出掛けた道端で出会ったメンドリに尋ねました。メンドリは新鮮な卵をわけてあげることはできると答えますが、ダニーのお母さんは卵なら持っています。それではと、メンドリも一緒に探してくれることになりました。
ガチョウ、ヤギ、ヒツジ、ウシさんも加わり、最後にクマさんに聞きに行くことになりますが、動物たちは今度はついて来ません。大きなクマが怖いのですね。
ひとりで何とかクマさんを探し当てたダニーに、クマさんは秘密のアドバイスをささやいてくれました。ヒントは、そうです、Bear Hug。

プレゼントを探して走るダニーたちの様子は、skip、hop、gallop、trotと変化します。
動物たちの鳴き声もCluck, cluck、Honk, honk、Maa, maaとさまざま。
ひた走るダニー少年の一途な思いに、心が温かくなる名作です。
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